超複業日誌

多趣味すぎる管理人が、むしろ多趣味なことを仕事にしようと思い始めたブログ。コンセプトは「人の為になるライティング」。主に金融・音楽・ライティングについて発信。

戦術(陣形)を応用して、新しい人材育成方法を考えてみた!

戦術。

この概念は戦(いくさ)だけのものだと思ってはいませんか?

 私は、思いました。

古来から伝わる戦術を現代で何かに応用できないかと・・・

例えば、ビジネスとか。

今回は、ある一冊の書籍をもとに、戦術の応用方法を考えてみました。

 

<目次>

戦術(陣形)は軍を操る術だけにあらず!

今回の記事を書く上で参考にした書籍はこちら!

 松村劭さんの著書「戦術と指揮」です。

この本の本質は「様々な戦術を学んでそれをビジネスに応用しよう!」というところにあります。

今回はこの書籍で得られた知識をもとに戦術を勝手に人材育成方法に応用してみました。

 

陣形の基礎を学んでみよう!

戦術(陣形)を人材育成に応用させる前に、ますは基本的な陣形について知っておきましょう!

歴史の勉強と思って、読んでみてくださね。

ここでは基本的な陣形「横陣」と「縦陣」を取り上げます。

 

横陣について 

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この横陣の陣形は、一般的な戦術家が好む陣形です。

攻撃、防御問わず、決戦になったら横陣になるのが基本です。

右矢印の先が敵です。

 

横陣の強み

この戦術の強みは正面に対して最大限の戦闘力を発揮できる点にあります。

陣形内の部隊は、横方面の部隊とお互いに連携し戦闘を行うことができるのです。

 

横陣の弱み

逆に弱みは、横の連携をあまりに意識しすぎるあまり、進攻するときの進攻速度が遅くなってしまうことです。 

さらに横陣を保ちながら斜めに進行することは難しく、横陣から一部を折り曲げる機動(くの字の状態) をするときは非常に隙が生まれやすくなるのが大きなデメリットと考えられています。

 

縦陣について

次にこの縦陣の陣形を見てみましょう!

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これはあの有名なナポレオンが好んだと言われている陣形です。

 

縦陣の強み

縦陣の強みは、前方の兵士・部隊との協力のみに注意を払うだけで良いという点です。

前方の部隊が前進方向を変更すれば後方の部隊はそれに従うことになります。

結果、進行方向が変わっても部隊全体がばらけることはなくなり、隙が生じにくくなるのです。

機動力が上がるのも大きな強みです。

 

また、先頭の部隊は戦闘に疲れても、次の部隊と交代することができます

つまり、敵は常に新手の部隊と戦闘を行うことになるのです。

 

縦陣の弱み

しかし、欠点もあります。

先頭の部隊は多数の部隊を相手に戦闘を行うことになる

つまり先頭の部隊が強くなければ、あっという間に攻め崩れてしまうのです。

この戦術を成功させる秘訣は、いかに先頭に強力な部隊を置くかなのです。

 

横陣と縦陣のまとめ

まとめると、横陣は火力の集中と共同連携による「戦闘力の包括的集中」が特徴の陣形です。

対して、縦陣は「速度」に勝機を見出し、敵の弱点をつくときに効果を発揮する陣形です。

 

戦術(陣形)を人材育成に応用してみた!

さて、これがからが本題です。

戦術(陣形)をどう応用できるのでしょうか?

今回は私が人材育成を例にとって考えてみました。

 

 横陣的な人材育成を考える!

まずは横陣をもう一度見てみましょう!

 

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この横陣の特徴をもとにして、人材育成を行なっていきたいと思います。

この場合の兵は育成対象者とします。

 

横陣を使った人材育成は連携がものを言います。

横陣では全員に同様の育成(戦術でいう連携)を行うことになります。

つまり、全ての人を対象に平等に人材育成を行うことになります。

 

横陣で人材育成を行なった際のメリット

横陣で人材育成を行なう場合を考えてみましょう。

考えられるメリットは次の二点です。

  • 人事の入れ替えを行なっても、仕事が滞らない
  • ドロップアウト者が出にくい

 

ポイント1. 人事の入れ替えを行なっても、仕事が滞らない

横陣で人材育成を行なった際は、組織の人間で人事の入れ替え等を行なっても、知識量に差がない為に、ある程度は仕事が成り立つと考えられます。

なぜなら、横陣では全員に同様の育成を行うので、知識のインプット量にムラが生じにくい(戦術でいう意思疎通が取れている)からです。

 

 ポイント2. ドロップアウト者が出にくい

ドロップアウトが出にくいというのもメリットとしてあげられます。

すべての人を対象に人材教育を行うので、ついてけない人が発生しにくのです。

 

横陣で人材育成を行なった際のデメリット

知識のインプットが遅い人に対してもしっかりフォローを行うので、人材育成の速度(戦術でいう機動力)は早いとは言えません

また、組織内で素晴らしいアイデアを生み出す突出した人材が出てきても(斜め方向への機動変更)、彼らの活躍が与える影響力は企業内では小さくなってしまうという点があります。

 

横陣はこんな企業におすすめ!

堅実でまとまりのある組織を作りたいときは、横陣の人材育成を行うのが良いと考えられます。

特に大企業向けの育成方法と言えます。

  

縦陣的な人材育成を考える!

また、縦陣を採用したら、どのような人材育成になるか考えてみました。

もう一度、縦陣の図を見てみましょう!

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縦陣の特徴は、先頭に強力な部隊を置くことにあります。

ビジネス的観点から言えば、強力な部隊とは、実績豊富なビジネスマンではないでしょうか? 

まず前から能力が高い実績のある人順に並べていきます。

前の人が後ろの人を育成するようにするのが縦陣風の人材育成です!

能力のある人はより前に配置される。その逆も然り。

 

縦陣で人材育成を行なった際のメリット

縦陣で人材育成を行なった際は、企業内に競争力を持たせることになるので、より早い人材育成が可能となるでしょう。

優秀な人材は育てば育つほど企業に利益をもたらしてくれるのです!

 

縦陣で人材育成を行なった際のデメリット

しかしながら欠点もあります。

能力も実績もある人材が上に立ち企業を引っ張るのことになるのですが、彼らが競合企業などに引き抜かれてしまったときは、一気に崩れる危険性があります。

なぜなら、この育成方法だと能力ある人材が自然と企業なで大きな力を持つようになるからです。 

 

縦陣はこんな企業におすすめ!

早く成果が欲しいときや、競合を一気に追い抜きたいときは、縦陣の人材育成を行うのが良いと考えられます。

その為、急激な上昇が必要なスタートアップ系企業や、上場を目指す中小企業でおすすめです。

この陣形を応用させた人材育成方法を行うことで、早い企業成長が期待できます。

 

<あとがき>

これはあくまで私が勝手に戦術をビジネスに活用した場合はどうなるかを考えた一例です。

根拠不足なので参考になるかは正直わかりません。

しかしながら、戦術を勉強することは新たなビジネスを考える上ではとても参考になると思うのが私の意見です。

 

今回紹介した戦術はほんの一例に過ぎません。

先ほど紹介した書籍には様々な戦術が網羅されています。

新たな企業戦略のヒントを発見できるかもしれませんね。