その真意を探れ!ロボアドバイザー「THEO」がSBIグループと業務提携契約を締結!
2017年7月6日、ロボアドバイザー「THEO」の運用を行うお金のデザイン(株)が株式会社SBI証券及び住信SBIネット銀行株式会社と業務提携契約を締結しました。
7月末を目処にTHEO+SBI証券、THEO+住信SBIネット銀行の提供を予定しているそうです。
個人的にはビックニュースです!
敬愛するお金のデザイン(株)のロボアドバイザー「THEO」様の有益性が遂にSBIグループにも認められたのかと歓喜です!
さて、今回はなぜSBIグループが「THEO」を業務提携を組んだのか、その真意に迫ります!
<目次>
- ロボアドバイザーとは?
- そういえば、SBIグループは他のロボアドバイザーと業務提携してたような・・・
- 今後は「WealthNavi」VS「THEO」? 否!その可能性は低い。
- お金のデザインとSBIグループの業務提携はwin-win
- 今後が試されるウェルスナビの「WealthNavi」
ロボアドバイザーとは?
さて、その前にロボアドバイザーって何って思う人もいるでしょうから簡単に説明いたします!
まず、ロボアドバイザーには二種類あります。
1つは顧客のリスク許容度や運用スタイルに合うポートフィリオを提案するアドバイス型のロボアドバイザー。
もう1つは、上記のポートフォイリオの提出に加えて、その後投資家が口座開設と入金を行えば、自動でロボットがその資金を運用してくれる運用代行型です。
また、この運用代行型では定期的にポートフォリオのリバランスも行ない、市場の動きに合わせた運用を行なってくれるのです。
今回紹介するウェルスナビのロボアドバイザー「WealthNavi」とお金のデザイン(株)が運営するロボアドバイザー「THEO」は運用代行型のロボアドバイザーになります。
つまり簡単にまとめれば、ロボアドバイザーはロボットにお金を預けたら、後は勝手にロボットがお金を運用して増やしてくれるというものです。
超便利ですよね!
さて、ロボアドバイザーについて一から説明したら5000字はいってしまうので、本題にうつれません。(笑)
ロボアドバイザーついてもっと詳しく知りたい場合は、私が書いた署名記事をご覧くださいね!
ロボアドバイザーの定義とその特徴。
そしてロボアドバイザーがなぜ日本で普及するのか?
また、ロボアドバイザーで運用を始めたい人向けのアドバイスも行なっています。
参考になると思いますのでよかったら覗いてみてくださいね。
そういえば、SBIグループは他のロボアドバイザーと業務提携してたような・・・
さて本題に入りたいと思います。
なぜSBIグループがお金のデザイン(株)と業務提携を結んだのかです。
ところで、今回の業務提携に疑問点を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ロボアドバイザーに詳しい人はご存知だと思うのですが、SBI証券や住信SBIネット銀行はすでに他のロボアドバイザー会社と業務提携を行なっています。
そうロボアドバイザー「WealthNavi」を提供するウェルスナビです。
ウェルスナビとSBI証券や住信SBIネット銀行は2016年10月、すでに業務提携を行なっているのです。
つまり今回のお金のデザイン(株)との業務提携によってSBI証券や住信SBIネット銀行は2つのロボアドバイザーと業務提携したことになります。
今まではSBI証券や住信SBIネット銀行の顧客は口座連携によって、そのまま「WealthNavi」へ流入していましたが、今後はお金のデザイン(株)が運営するロボアドバイザー「THEO」という選択肢も加わることになります。
なぜSBI証券や住信SBIネット銀行がこのような施策をとったのでしょうか。
流入先を増やすのは投資家の迷いを生むことになります。
「WealthNavi」VS「THEO」の構図を生み出しかねないと考える人もいるかもしれませんね。
今後は「WealthNavi」VS「THEO」? 否!その可能性は低い。
しかし、SBI証券や住信SBIネット銀行が今回「THEO」と業務提携を締結したのは必然であったと考えられます。
というのも「WealthNavi」と「THEO」はロボアドバイザーという面では競合でこそあるのですが、対象としている顧客が異なります。
「WealthNavi」はどちらといえば、資産家や投資経験を有する人を対象としています。
対して「THEO」は投資初心者を対象としています。
つまり今回、SBI証券や住信SBIネット銀行がお金のデザイン(株)と業務提携を結んだのは投資初心者を取り込みたかったからと考えられます。
投資初心者にとってロボアドバイザーは心強い味方となります。
また、投資初心者は投資自体を非常にハードルが高いものと捉えている傾向にあります。
ロボアドバイザーはお金をロボットに預ければ勝手に資産運用してくれるサービスですので初心者でもとっつきやすいのです。
このような投資初心者にお金のデザイン(株)のロボアドバイザー「THEO」は抜群の効力を発揮するでしょう。
「THEO」は数多くあるロボアドバイザーの中でも非常に優秀です。
積立投資ができるのも優れたメリットです。
お金のデザインとSBIグループの業務提携はwin-win
今回ロボアドバイザー「THEO」の運用を行うお金のデザイン(株)が株式会社SBI証券及び住信SBIネット銀行株式会社と業務提携契約を締結したことは、お金のデザインとSBIグループ両者にとって非常にメリットがあるのです。
まず、お金のデザイン(株)は莫大な顧客を持つSBIグループと連携することによって多くの顧客を取り込むことができます。
対して、SBIグループは投資初心者にとって有益なサービスを提供できるようになります。
つまり、証券会社の信頼度の向上につながり、またロボアドバイザーから他の金融商品への流入も狙えます。
つまりお互いにwin-winな関係なのです。
今後が試されるウェルスナビの「WealthNavi」
しかし、「WealthNavi」にとっては少し向かい風かもしれません。
「WealthNavi」は対象を資産家や投資経験者としている為に、「THEO」と顧客がかぶる可能性は少ないのですが、投資初心者のロボアドバイザー参入をごっそり「THEO」に持っていかれる可能性があります。
また、「THEO」を運用し優秀な投資家として成長しても運用先を「WealthNavi」に移行するとは考えにくいです。
また投資初心者は運用開始のハードルが低い「THEO」を求める可能性が高い為にネット上には「THEO」に関する情報ばかりが流通するようになっていき、結果として「WealthNavi」の存在感が薄れてしまう懸念もあります。
「WealthNavi」はこのようなリスクを懸念し、今後運用の方針を大幅に変更する可能性があります。
現在「THEO」は10万円から運用を開始できますが、対して「WealthNavi」は30万からのスタートなります。
今後、「WealthNavi」は「THEO」と水準を合わせる為に投資開始金額を10万円以下に設定する可能性は十分に考えられます。
今後は、「WealthNavi」と「THEO」の動きに大きな進展があるかもしれませんね。
執筆者:マスヤ トヨヒサ(@masutoyo_jp)
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