ビットコイン、11月にハードフォークか?また分裂する可能性も!
2017年8月1日にビットコインでは中国大手マイニング会社主導のもとハードフォーク(分裂)が行われ、ビットコインから新しい仮想通貨ビットコインキャッシュが誕生しました。
しかし、これでビットコイン騒動は終わったわけではありません。
私は11月にもうひと波乱あると思っています。
ビットコインにおいて、11月に懸念されていることを説明します。
<目次>
なぜ11月にビットコインでもうひと波乱あるのか
大手マイニンググループが参加した「ニューヨーク合意」と呼ばれる取り決めで、11月にブロックのサイズを1MBから2MBに引き上げることになっています。
この計画を「SegWit2x」と言います。
しかしながら、ビットコインコアの開発者はブロックのサイズを1MBから2MBに引き上げる「SegWit2x」をあまり好ましく思っていません。
現在、コア派とSegWit2x派で対立が深まっており、11月にどのようなことが起こるかはまだ不透明です。
もしかしたら11月にビットコインからハードフォークが起こり、新しい仮想通貨「SegWit2xビットコイン」が誕生する可能性も考えられます。
海外メディアも11月の分裂を懸念する
海外の超大手メディアMOTHERBORADも8月18日付けの記事で、11月に起こるかもしれない分裂の懸念について
『Bitcoin Is Forking. Again.(ビットコインはまたフォークする。) In November there will be three versions of the world's most popular cryptocurrency.(世界で最も人気のある暗号通貨が3つに分裂する。)』
というタイトルで論じています。
気なる方は英語ですが、どうぞ。
そもそも8月1日の分裂騒動は、ジハン・ウー氏による反乱
そもそも、今回の分裂は7月21日の段階で一旦回避されていたのです。
7月21日に「SegWit2x」の案にマイニングプール(複数のマイナーで協力し、マイニングを行う仕組み)の8割が合意し、一時的にビットコインの分裂は回避されました。
しかしながら、ジハン・ウー氏率いるマイニング会社ビットメインはこれに満足しませんでした。
「Segwit」(取引処理能力を高める新規格)がビットコインに導入されてしまうと、ジハン・ウーが率いるマイニング会社ビットメインの高度計算処理技術ASICBoostが使えなくなってしまうのです。
そこでジハン・ウー氏はマイニング会社ビットメイン主導のもと8月1日にハードフォークを強行することを主張。
ビットコインの処理能力を拡張したビットコインキャッシュを誕生させることにしたのです。
まだビットコイン分裂騒動は序章に過ぎない
ビットコイン分裂騒動はもうひと山あるかもしれませんね。
次の山はズバリ!11月でしょう。
現在、SegWitが8月23日前後にアクティベートされることが決まっています。
つまり、ビットコインで8月23日前後にSegWitのプログラムが有効化されることになります。
11月にはジーン=ピエール・ラップ氏によるハードフォーク計画もあったりと、ビットコイン業界は右往左往しています。
しかしながら、まだ不透明な部分が非常に多いのも事実です。
これからどうなるのか、じっくり見守っていきたいですね。
【新しい情報が入り次第11月に向けて加筆していく予定です。】
<追記1>
日本時間8月24日、午前11時過ぎにSegWitがアクティベートされました。
これにより、以前より問題になっていたハン・ウーが率いるマイニング会社ビットメインの高度計算処理技術ASICBoostは使用不可となりました。
執筆者:マスヤ トヨヒサ(@masutoyo_jp)