超複業日誌

多趣味すぎる管理人が、むしろ多趣味なことを仕事にしようと思い始めたブログ。コンセプトは「人の為になるライティング」。主に金融・音楽・ライティングについて発信。

十二年籠山行満行者「宮本祖豊」さんから人生のアドバイスを頂きました。

8月22日(水)に現比叡山延暦寺円龍院住職、比叡山延暦寺居士林所長であり、戦後6人目の「十二年籠山行満行者」である「宮本祖豊」さんにお会いしてきました

宮本祖豊という名前は初めて聞く人も多いでしょうから、どのような人かご紹介します。

そして、宮本祖豊さんとの会話を振り返りながら、心にしみた言葉をご紹介いたします。

 

<目次>

宮本祖豊さんの厳しい修業

宮本祖豊さんは戦後6人目の「十二年籠山行満行者」で知られています。

十二年籠山行というのは比叡山の修行の中で、最も厳しい修行の一つとされており、比叡山の十二年間一人でこもりひたすら最澄にお仕えする修行です。

また、十二年籠山行を行う前には、好相行という修行を行わなければなりません。

これもまた非常に厳しい修行で一日3000回の礼拝を行い、目の前に本物の仏が立つまでこの修行をやめられません。

宮本祖豊さんは数回に渡るドクターストップを受けながらも3年で好相行を満行。

その後十二年籠山行に移られ、平成21年見事に満行されました。

 

覚悟の力

宮本祖豊さんの著書に「覚悟の力」という本があり、私もこの本を読みました。

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宮本祖豊さんの厳しい修行経験だけでなく、人生において必要な考え方もたくさん記載しています。

気になる方は、お近くの本屋で手にとってみてはいかがでしょうか?

 

宮本祖豊さんに人生のアドバイスをいただきました!

なぜ、私がこのような徳の高い高僧の方にお会いできたかには、いろいろ理由があるのですが、ここでは父親の縁とでも言っておきましょう。

宮本祖豊さんと、1時間ほど会話をしました。

ちなみに父親と弟も一緒でした。

今回は、宮本祖豊さんとの会話を振り返りながら、心にしみた言葉をご紹介いたします。

(※このブログの宮本祖豊さんの言葉は、私が対談中に取っていたメモと記憶を頼りに要約したものです。この点をご考慮下さいませ。)

 

人間は限界を超えられる

私の質問「成し遂げたいことがあるが、どうも怠けてしまう癖がある。どうすれば、宮本祖豊さんのように自分を律することができるのか?」

宮本祖豊さん「修行は背水の陣であった。修行を止めることはすなわち死を意味する。余裕があれば逃げに走ってしまいます。好相行では一日に3000回もの礼拝を行います。時には辛く感じる時もある。しかし、どうしてもダメだと思っても、あともう一回やる!またダメだと思ったら、あともう一回だけやる!これを繰り返すことにより人間は限界を超えられるのです。壁は自分自身で作り上げているのです。」

「先のことばかり考えるのは普通のことです。しかし、本当に大事なことは全力を今の一瞬に捧げることです。一歩一歩が大切なのです。今を乗り越えるのです。」

「夢を描くというのは、実は修行中には一番やってはいけないことです。修行では煩悩を排除し、無心になることが必要。」

 

頭を使いすぎてはいけない

宮本祖豊さん「頭を使いすぎてはいけない。思考を止めること(禅)が必要です。思考を止める時間を作ることで人間が本来持っている能力が最大限に発揮されるのです。」

「行を通じて、思考を止めることの大切さを体験できました。今でも煩悩が頭をよぎりますが、修行経験がある為に自分を律することができるのです。」

「思考を止めることができるから、究極的に聖者は寝る必要がない。」

「思考を止める時間を作ることは、身体によく、疲労等の回復にもつながる、また思考した際によりパワフルになる。」

 

思考を止める時間を作ることで、人間の能力を最大限に発揮することができるそうです。

Googleなどの有名企業が最近マインドフルネスを社内に取り入れ始めていますよね。

宮本祖豊さんは、この凄さを修行を通じて体験したと言います。

 

心と知恵のバランスが最も重要である

宮本祖豊さん「人間性が優れているが、知恵が足りないものを愚者」という。(昔の人に多い)逆に、知恵はよく働くが、道徳が備わっていない人を狂人」という。(現在人に多い)心と知恵のバランスが取れている状態が最も理想である。勉強も必要ですが、同時に道徳を備えることも必要なのです。」

特に現代人は、あまりに頭を使いすぎているので、思考を止め道徳を育むことも必要である。」

 

座禅は、思考を止めるのにいい手段だと言う。

頭を使ってばかりの現代人は座禅をするのがいいと感じました。

  

好きなことを続けたらいい

質問「やりたいことが見つからない。どうすればいいのか?」

宮本祖豊さん「好きなことを続けたらいい。好きなことを続けて、その一つを極めたら自ずと複数のことができるようになる。とにかく体験するということが大切。何もしないのが一番ダメ。」

「しかし、中には足が出ない人や、一歩を踏み出し後転ってしまうことを恐る人もたくさんいる。そう思うのは普通である。転んでもいいのです。ずっと同じ場所に立っていれば怪我はしない。しかし、それでは進めない。一歩進むことが大事たとえ転んだとしても、半歩進んだことになる!それは大きな前進。」

 

若い時ほど、どんどんチャンレンジすべきだ

宮本祖豊さん「苦労はしたくないが、やはり苦労しないといけない。気持ちがあるときでいいので、苦しい方に身を動かすことも必要である。若い時は、体力もあるので余裕があるなら、どんどんチャレンジすべきだ!」

 

宮本祖豊さんとの対談を振り返って

今回書いた以外にもたくさんの知恵とアドバイスをいただけました。

内容は秘密ですが、身内だから知っている僧侶同士の秘話なども聞けました。

 

約1時間ほどの時間があっという間に過ぎ去りました。

驚いたのは宮本祖豊さんはとても気さくな人だったことです。

最初は、緊張しましたが、対話を交わすうちにそんな緊張感も薄くなっていきました。

宮本祖豊さんとの会話が純粋に楽しかったです!

私たちが帰る時は、ご丁寧にわざわざ入り口まで付いてきてくれて深々と頭を下げられました。誠に恐縮です。(こっちが下げるべきなのに、どこまでも謙虚な人であった。)

私にとって忘れられない、素晴らしい経験となりました

 

苦しみながらでも、一歩前進することが大事なのですね。

さぁ、迷っているのなら一歩踏み出しましょう!

 

執筆者:マスヤ トヨヒサ(@masutoyo_jp

 

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